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体すっきり 食物繊維

Column栄養通信お口・歯の健康は 全身の健康へ

食物繊維は、ヒトの消化酵素で消化することができない物質、つまり体に栄養として吸収されない成分ですが、様々な体の機能調整や健康への有益な効果を発揮することが明らかになってきており、5大栄養素(糖質・脂質・蛋白質・ビタミン・ミネラル)に次ぐ「第6の栄養素」と言われています。

食物繊維は一日に、18~64歳の女性で18g以上、男性で21g以上が目標(日本人の食事摂取基準2020)とされていますが、多くの日本人はこれを下回っており、積極的に摂りたい栄養素のひとつです。

量だけでなく、種類も増やす

量だけでなく、種類も増やす

食物繊維には水溶性と不溶性があり、それぞれで食感や健康に対する働きが異なります。色々な食品を組み合わせ、両方をバランス良く補うことが大切です。

  • 水溶性食物繊維

    水溶性食物繊維


    ・水に溶けてゼリー状になり、小腸で他の栄養素が吸収される速度を穏やかにする。
    →→→ 食後の血糖値の急上昇抑制効果
    ・コレステロールやナトリウムなどを吸着して体の外に便として排出する。
    →→→ 血中のコレステロール値抑制効果/高血圧予防
    ・納豆、モロヘイヤ、なめこ、山芋、海藻、アボカド、熟した果物などに多く含まれる。
  • 不溶性食物繊維

    不溶性食物繊維


    ・水に溶けずに胃や腸で水分をたくさん吸収して膨張する。便のかさが増え、腸管を刺激する。
    →→→ 排便の促進
    ・便に有害物質を吸着させて一緒に体外へ排出させる。
    →→→ 大腸がんなどのリスク低減
    ・ごぼう、さつまいも、おから、玄米、きのこ、アーモンド、純ココアなどに多く含まれる。

無理なく沢山とる工夫

◎主食を変えてみる

    主食を変えてみる

    精製度の低い穀物がより食物繊維やビタミン・ミネラルを多く含んでいます。
  • 白米→玄米で+1.7g(一食当たり)
  • 食パン→ライ麦パンで+2.0g(〃)
  • うどん→そばで+2.4g(〃)
和食中心のメニューにする

小鉢を1~2品追加する

洋食に比べて、豆類、根菜類、海藻類を無理なく上手に取り入れることができます。
注意洋食の場合でも、野菜やきのこのたっぷり入ったスープをプラスしましょう。

◎小鉢を1~2品追加する

小鉢を1~2品追加する

ミックスサラダ、青菜やきのこのソテー、ひじき煮、煮豆、お浸し、酢の物などの小鉢を追加することで約2~2.5gの食物繊維がプラスできます。
一品料理よりも定食、定食にもさらに小鉢を追加しましょう。
注意コンビニのパウチ惣菜やサラダも手軽で便利です。

加熱野菜で効率よく

小鉢を1~2品追加する

野菜は生だと両手いっぱいに乗る量が一食分の目安ですが、加熱した野菜であれば片手に乗る量が目安です。
注意栄養素を逃さないためにも、スープにして汁ごととるのがおすすめです。

Recipeおすすめレシピ

オートミールで
オニオングラタンスープ

オートミールでオニオングラタンスープ

  • (材料:4人分)
  • バター     大さじ1
  • たまねぎ    大1個
  • 水       3カップ
  • 顆粒コンソメ  小さじ4
  • こしょう    適宜
  • オートミール  大さじ8
  • 溶けるチーズ  4枚
作り方
  • ① たまねぎを薄切りにし、電子レンジで3分加熱する。
  • ② 鍋にバターを熱し、①のたまねぎを飴色になるまで炒める。
  • ③ 水、コンソメ、こしょうを加え味を調える。
  • ④ スープカップに4等分し、オートミールを大さじ2ずつ入れ、チーズをのせて、トースターで4~5分焼き色を付ける。
  • 注意オートミールは、水溶性も不溶性もどちらも豊富に含む食材!インスタントスープでも♪
ホワイトデンタルクリニック 監修
来月号のテーマは、「冬の味方ビタミンE」