こつこつカルシウム
カルシウムの役割
体内のカルシウムの99%は骨や歯の中にあり、残りの1%は他の組織や血液中に存在します。このわずかな1%のカルシウムは、筋肉の収縮や血液の凝固、神経伝達に関わるなど重要な働きをしています。
そのため、血液中のカルシウムが足りなくなると、骨からカルシウムが溶け出して補おうとします。つまり、カルシウムの摂取量が少ないと、次から次へと骨からカルシウムを血液へと補わなければならず、骨の中のカルシウムが失われてしまうのです。
骨の強さ=
骨量(骨密度)+骨質
骨折や骨粗鬆症にも関わる「骨の強さ」を決めるのは、「骨密度が7に対し骨質が3」とされています。
骨の成分はカルシウムだけでなく、コラーゲンというたんぱく質との組み合わせによってできています。骨の構造を鉄筋コンクリートの建物に例えると、コラーゲンが束になってコラーゲン線維となり、鉄筋部分の役割をしています。そのまわりにカルシウムなどのミネラルがコンクリートのように張り付いた構造をしているのです。
建物は、コンクリートの量だけを増やしても丈夫にはなりません。鉄筋で強化することではじめて頑丈になります。同様に、骨を強くするためにはカルシウムで骨量を増やすだけでなく、コラーゲンで骨質を高めることが必要なのです。