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こつこつカルシウム

Column栄養通信お口・歯の健康は 全身の健康へ

こつこつカルシウム

カルシウムの役割

体内のカルシウムの99%は骨や歯の中にあり、残りの1%は他の組織や血液中に存在します。このわずかな1%のカルシウムは、筋肉の収縮血液の凝固神経伝達に関わるなど重要な働きをしています。
そのため、血液中のカルシウムが足りなくなると、骨からカルシウムが溶け出して補おうとします。つまり、カルシウムの摂取量が少ないと、次から次へと骨からカルシウムを血液へと補わなければならず、骨の中のカルシウムが失われてしまうのです。

骨の強さ=
骨量(骨密度)骨質

骨折や骨粗鬆症にも関わる「骨の強さ」を決めるのは、「骨密度が7に対し骨質が3」とされています。
骨の成分はカルシウムだけでなく、コラーゲンというたんぱく質との組み合わせによってできています。骨の構造を鉄筋コンクリートの建物に例えると、コラーゲンが束になってコラーゲン線維となり、鉄筋部分の役割をしています。そのまわりにカルシウムなどのミネラルがコンクリートのように張り付いた構造をしているのです。
建物は、コンクリートの量だけを増やしても丈夫にはなりません。鉄筋で強化することではじめて頑丈になります。同様に、骨を強くするためにはカルシウムで骨量を増やすだけでなく、コラーゲンで骨質を高めることが必要なのです。

骨密度を上げるカルシウムコンクリート

  • 牛乳・乳製品

    【カルシウム吸収率40%
    動物性脂質も一緒に摂ることになるので、肥満や高脂血症の人には、低脂肪牛乳スキムミルクを上手く活用しましょう。
  • 小魚

    【カルシウム吸収率30%
    小アジやシシャモなどのマリネや南蛮漬けは骨ごと食べられ、酢のクエン酸効果でカルシウムの吸収率もアップするのでおすすめです。
  • 豆・大豆製品

    【カルシウム吸収率18%
    大豆に含まれるイソフラボンは、女性ホルモンのひとつであるエストロゲンに似た働きで、骨からのカルシウム流出を抑える働きもあります。
  • 野菜・海藻

    【カルシウム吸収率18%
    野菜の中でも小松菜、青梗菜、菜の花など緑黄色野菜は比較的カルシウムが多く含まれます。海藻はカルシウムの吸収を助けるマグネシウムも多く含んでいます。

骨質を高めるビタミン鉄筋

骨質を高めるには、コラーゲンの劣化を防ぎ、良質な骨コラーゲンをつくることが大切です。ビタミンB6,B12,葉酸にはその効果があります。

  • ビタミンB6・・・レバー、マグロの赤身、にんにく、ごま など
  • ビタミンB12・・・サンマ、しじみなどの貝類 など
  • 葉酸・・・海苔、緑茶、枝豆、モロヘイヤ など

Recipeおすすめレシピ

手羽先のミルク味噌煮

手羽先のミルク味噌煮

  • (材料:2人分)
  • 手羽先   6本
  • にんじん  1/2本
  • さつまいも 1/4本
  • しめじ   1/2株
  • 小松菜   1束
  • バター   10g
  • にんにく  少々
  • 和風だし  小さじ2
  • 牛乳    2カップ
  • 味噌    大さじ1
作り方
  • ① 鍋にバターとにんにくを熱し、手羽先に焼き色を付ける。
  • ② にんじん、さつまいも、しめじを加えて軽く炒めたら、ひたひたになる位の水と和風だしを加えて煮込む。
  • ③ 人参が柔らかくなったら、味噌を溶かし入れ、牛乳、小松菜を加えて軽く煮込んだら完成。
ホワイトデンタルクリニック 監修
来月号のテーマは、「唾液を増やして健康に」