梅雨のジメジメ 食中毒にご用心
梅雨の時期は不安定な気候が続き、体調が崩れやすくなります。湿度も高くなるため、胃腸の機能が低下して食が細くなりがちです。さらに、食中毒の主な原因である細菌は、気候が暖かく、湿気が多くなる梅雨から夏にかけて増殖が活発になります。食べ物も傷みやすく、食中毒が多発する時期といえます。
▶カンピロバクター
(原因) 十分に加熱していない肉(特に鶏肉)や飲料水、生野菜など
(例) 生焼けの焼き鳥、十分に洗っていない野菜、井戸水や湧き水
(特性) 乾燥に弱く、熱に弱い。
▶黄色ブドウ球菌
(原因) 人の皮膚や鼻・口の中にいる菌。傷やニキビを触った手で食べ物を触ると菌が付きやすくなる。加熱した後に手作業をする食べ物
(例) おにぎり、お弁当、サンドイッチ
(特性) この菌が作る毒素は熱に強く、一度毒素が出てしまうと、加熱しても食中毒を防ぐことはできない。
▶サルモネラ菌
(原因) 十分に加熱していない卵・肉・魚など
(例)生卵、オムレツ、牛肉のたたき、レバ刺し
(特性) 乾燥に強く、熱に弱い。
▶腸管出血性大腸菌(O157など)
(原因) 十分に加熱していない卵・肉・魚など
(例)BBQなどで生焼けの肉や、よく洗っていない生野菜、井戸水や湧き水
(特性) 熱に弱い。